「あさって歯医者さんに行こう」 高橋順子

本日は、一番最近読んだ詩集を。
一週間ほど前に買って、三回読みました。
お気に入りの一冊になりそうです。


題材はわりと身近な、誰でも目にするような
風景なのですが、そこに高橋さんの視点が
注ぎ込まれると、とたんに素敵な風景に
様変わりします。


その変化が、詩の中盤あたりで突然に起こるのです。
急に時間が経ったり、急に視点が逆転したり・・・。
それが読後感に心地よい驚きを与えてくれます。


僕が特に気に入った作品は、


「黄色いメロン」
「わたしの水平線」
「秋の一日」
「或る日の新幹線」
「花と海」


など。
「黄色いメロン」は、あまりに素敵な詩で、
これだけ20回くらい読み直しました。
「或る日の新幹線」と「花と海」は、
僕自身同じようなことを思うことがよくあって、
大変共感しました。


それとこの本、やたら軽いんですよ。
軽くて薄い紙を使っているんでしょうね。
又、一編一編の詩も短くて読みやすいので、
文庫本のように気軽に持ち歩きながら、
ちょっとした時間に読むのに最適です。


あさって歯医者さんに行こう

あさって歯医者さんに行こう