この詩集は、読む人の境遇あるいは思い出などによって
様々な反応を引き起こすような気がします。
ある人は、微笑ましい気持ちで読むかもしれません。
ある人は、ページを開くたびに涙がこぼれるかもしれません。
僕は、何故かいつも眠くなります。
もちろん退屈だからではなく、この本の中で表現されている
「母」のぬくもりや優しさに包まれたような気持ちに
なるからかもしれません。
時にはそのまま実際に眠ってしまいます。
それは本当に穏やかな眠りです。
すべて「母」についての詩で構成されているのですが、
子から母への視線だけではなく、母から子への視線で
書かれている詩もあります。
それがこの詩集の面白いところです。
僕は箱に入った3巻セットのやつを持っているのですが、
1巻の「母を探し求めて」という詩と
2巻の「金魚がぼやけてゆれました」という詩が
特に好きです。
多くの子どもたちに読んでほしい詩集ですね。
サトウハチローさんの作品は、既に
「ちいさい秋みつけた」などで多くの子どもたちに
親しまれているとは思いますが。
- 作者: サトウハチロー
- 出版社/メーカー: 日本図書センター
- 発売日: 1998/10
- メディア: 単行本
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