2009-01-01から1年間の記事一覧

「明日の友(冬号)」に巻頭詩が掲載されました。

巻頭詩を書かせていただいた雑誌が 本日(12月5日)発売されました。 「明日の友(あすのとも)」冬号(183号) 婦人之友社 ご年配の方向けの生活・健康情報誌で、 全国の書店にてお求めいただけます。 本屋さんにもよると思いますが、 「健康」「くらし」な…

「測量船」 三好達治

「惹かれる」というよりは、むしろグイと強く 「引っ張られる」ような魅力を持った詩集です。 何度手にとっても、その都度何かに取りつかれたかの ようにむさぼり読んでしまいます。 三好達治さんの詩は、その「リズム」や「抒情性」と いった側面から語られ…

国民文化祭

先日、中途半端なご報告のままで終わってしまいましたが、 「第24回国民文化祭」の現代詩部門にて 僕の「あのあおいのは」という作品が入選しました。 先日届いた「入賞・入選作品集」という小冊子に 掲載されていました。 その冊子で、他の方々の作品も拝見…

「詩の本」 谷川俊太郎

新刊が出ると迷わずすぐに購入する作家(あるいは詩人) というのが、僕には何人かいます。 その人の書いた本なら、どんな内容のもので あっても我先に読みたいという。 谷川俊太郎さんはそのうちの一人です。 ところが、この新刊に限って、僕はすぐに購入す…

告知もろもろ

「コスモス文学11月号」に、入選作「夕立と猫」 が掲載されました。 「コスモス文学」は、書店流通されていないらしく、 会員の方と入選者のみに送呈される雑誌のようです。 もし、会員の方がいらっしゃいましたら、 P37に載っていますので、ご覧ください。 …

「文芸思潮現代詩賞」と「国民文化祭」

先日、「文芸思潮現代詩賞」の結果通知がありまして、 「母性」「ドキュメンタリー」二編は、 「佳作入選」という結果だったとのことです。 作品が掲載されることはないようですが、 「文芸思潮」の11月25日発売号に結果のみ 掲載されるようです。 それと、…

明日の友

サイト更新もブログも滞ってしまっていて すみません。本日はお知らせです。 先日、婦人ノ友社の編集部の方からご連絡があり、 雑誌「明日の友(冬号)」の巻頭詩を書いて欲しい というお話をいただきました。 どうして私に? と尋ねますと、なんと 「谷川俊…

ご報告&更新情報

先日、文芸思潮さんよりご連絡があり、 僕の「母性」「ドキュメンタリー」の二編が、 「文芸思潮現代詩賞」の最終選考に残ったとのことです。 1307名の応募があったとのことなので、 最後まで残していただいたことは、嬉しい限りです。 受賞作の発表は9月中…

「あさって歯医者さんに行こう」 高橋順子

本日は、一番最近読んだ詩集を。 一週間ほど前に買って、三回読みました。 お気に入りの一冊になりそうです。 題材はわりと身近な、誰でも目にするような 風景なのですが、そこに高橋さんの視点が 注ぎ込まれると、とたんに素敵な風景に 様変わりします。 そ…

夕立と猫

先日、「コスモス文学新人賞」の発表がありまして、 その現代詩部門で僕の「夕立と猫」という作品が 入選しました。 「コスモス文学」の11月号に掲載される予定なので、 その頃改めてお知らせ致します。 サイトの方には先日「R-15」という作品を新たに UP…

詩のボクシング ねじめ正一VS谷川俊太郎

NHKの衛星第二が20周年を迎えたということで、いま 過去20年のベストセレクションを再放送しています。 その中で1998年に放映された「詩のボクシング」 が取り上げられていたので、録画して見てみました。 当時は、現在のように一般参加者が対戦するものでは…

「表札など」 石垣りん

詩人といえば石垣りん。 何故か僕は真っ先にそう思います。 理由はうまく説明できませんが、たとえば誰かに 「どういう人を詩人というのか?」と尋ねられたなら 迷うことなく「石垣りん」と答えるでしょう。 そしてこの「表札など」を読めば、だれも 反論で…

ブログ=日記?

たまには詩集の感想以外のことを書きましょう。 とはいえ、依然として「ブログ」ってどういうことを 書いたらよいものか、いまいち分からず戸惑っています。 人に尋ねてみたところ「日記を書けばいいんだ」と 言われましたが、それで余計に困ってしまいまし…

「エルヴィスが死んだ日の夜」 中上哲夫

久々に読み返しました。 たしか最初に書店で出会ったとき、 書名に惹かれて買ったと記憶していますが、 改めて読んでみて、やはり中上さんが詩に つけるタイトルはどれも素敵だなあと思いました。 この本に収められている詩はいずれも、 一行一行ゆっくりと…

「月に吠える」 萩原朔太郎

まず、もう書名に持っていかれますよね。 「月に吠える」 って・・・カッコ良すぎます。 とは言え、中身を読むと月に吠えたくなるというよりは、 むしろ囁くような声で音読したくなるような。 そして、あたり一面竹が生えはじめ その竹林の中で、僕は上半身…

「萌えいづる若葉に対峙して」 辻征夫

辻征夫さんは、僕が最も好きな現代詩人のひとりです。 中でもこの詩集は、何度読み返したか分かりません。 どの作品も好きなものばかりですが、読む時期に よって「特に好きな詩」って変っていくんですよね。 学生の頃は「宿題」と「蟻の涙」にしびれまくっ…

サイトリニューアルのお知らせ

本日は、お知らせです。 このたび、サイト本体を少しリニューアルしました。 主な変更点を挙げさせていただきます。 ①TOPページのデザイン あまり変っていませんが、少しすっきりさせました。 ②TOPページの統一 以前はwww.sekineyuji.comのアドレスを入力す…

「愛情69」 金子光晴

もし、日本で特に好きな詩集を三つ選べと言われたら、 僕はその一つにこの詩集を挙げます。 主に女性や愛について書かれた69編の連作詩で 編まれていて、どの作品からも匂い立つような なまめかしさが伝わってきます。 73歳の時に刊行された詩集とのことで…

「アルマジロジック」 田口犬男

田口犬男さんの詩集を読むと、僕はいつも その想像力とユーモアに対して 「ひとりスタンディング・オベイション」 を送りたくなります。 「想像力」と「ユーモア」。 僕は、詩を書くにあたってこのふたつを とても重要な要素と考えているのですが、 田口さん…

「ラングストン・ヒューズ詩集」 ラングストン・ヒューズ

僕は、この詩集のように口語調で生活感がありありと 感じられるような作品というのがとても好きです。 (木島始さんの訳の力も大きいと思います) ラングストン・ヒューズさんの詩を読んでいると、 当時の黒人の生活が胸に沁みわたります。 しかし、作品から…

「先端で、さすわ さされるわ そらええわ」 川上未映子

学生の頃に読んでいた本ばかりを挙げていたので、 今回は、いちばん最近読んだ詩集を。 立て続けに3回ほど読みました。 川上未映子さんの作品に触れるのは初めてでしたが、 独特な響きをもった文体にすっかり魅了されました。 「関西弁口語体」といいましょ…

「自分の感受性くらい」 茨木のり子

学生の頃、この詩集の表題作「自分の感受性くらい」を読んで ボロボロと涙をこぼしたことがあります。 まるで自分のことを見透かされたような、 自分の中のずるい部分を言い当てられたような、 そんな気持ちになり、戒められました。 そして、その体験は僕に…

「ゲーテ詩集」 ゲーテ

学生の頃、高橋健二さんの訳した新潮文庫版を 何度も繰り返し読みました。 こんなに名作の詰まった詩集をたった360円で 読んでしまっていいのだろうか・・・と恐縮しつつ。 (現在は420円みたいですが) 天才と呼ばれるゲーテさんですが、詩は決して難解では…

「山羊の歌」 中原中也

一編一編の詩ももちろん好きなのですが、 僕はこの本の詩集としての構成が好きです。 「初期詩篇」「少年時」「みちこ」「秋」「羊の歌」 の五部構成を、その順番でまとまりごとに味わうのが 好きなんですよね。だから、「中原中也詩集」とか 「汚れつちまつ…

「ぼくはくたばりたくない」ボリス・ヴィアン

こういう言い方はボリス・ヴィアンさんに失礼かも しれませんが、お茶目というか、なんだか可愛らしくて、 読んでいて思わずクスッとしてしまうところが多々あります。 それと、距離感が近いというか、息遣いを身近に 感じられるんですよね。まるでバーのカ…

「うつむく青年」谷川俊太郎

谷川俊太郎さんの本には好きなものがたくさんありますが、 中でもこの詩集は何度も繰り返し読んでいます。 谷川さんがあとがきに 「いわゆる現代詩が現代音楽とすれば、この本に収めた 作品はポップスにたとえてもいいようなものも多く」 と書かれているとお…

「ランボー詩集」アルチュール・ランボー

僕が学生の頃に夢中になって読んだのは、清岡卓行さんが訳した 「新訳 ランボー詩集」(河出書房新社刊)だったのですが、 もう絶版になってしまっているようです。 味のあるランボーの肖像画が装丁になっていて 「韻文詩篇」「地獄の季節」「イリュミナシオ…

初ブログ

ブログを始めてみようと思いまして、 よく分からないながら手探り状態でやっております。日記というほどのことは書けないので、せめて 好きな詩集や小説や映画などをご紹介できればと 思ったのですが、こんな感じでいいのでしょうか? テスト的に自分の著書…