2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「自分の感受性くらい」 茨木のり子

学生の頃、この詩集の表題作「自分の感受性くらい」を読んで ボロボロと涙をこぼしたことがあります。 まるで自分のことを見透かされたような、 自分の中のずるい部分を言い当てられたような、 そんな気持ちになり、戒められました。 そして、その体験は僕に…

「ゲーテ詩集」 ゲーテ

学生の頃、高橋健二さんの訳した新潮文庫版を 何度も繰り返し読みました。 こんなに名作の詰まった詩集をたった360円で 読んでしまっていいのだろうか・・・と恐縮しつつ。 (現在は420円みたいですが) 天才と呼ばれるゲーテさんですが、詩は決して難解では…

「山羊の歌」 中原中也

一編一編の詩ももちろん好きなのですが、 僕はこの本の詩集としての構成が好きです。 「初期詩篇」「少年時」「みちこ」「秋」「羊の歌」 の五部構成を、その順番でまとまりごとに味わうのが 好きなんですよね。だから、「中原中也詩集」とか 「汚れつちまつ…