「キリンの洗濯」 高階杞一

この詩集は十四、五年前に書店で見かけて、
興味深いタイトルと、なんとも言えない素朴で
味のある装丁に惹きつけられて買った覚えがあります。


そして、一読すると今度は一気にその作品世界に
引き込まれました。以来、何度も読み返しています。


僕はこの本を読んでいる間は、いつもある種の
ワンダーランドに連れて行かれます。
しかし、同時にそれは何故かリアルでもあるのです。


様々な動物が登場するのも読んでいて楽しく、
ニヤリとしながら想像を膨らませてしまいます。


特に好きな詩は、


「てこの原理」
「ホッチキスがやってきて」
「お手」
「春になれば」
「Maybe I'm a fool」
「訪問」
「別の道」


表題作の「キリンの洗濯」もお気に入りの詩です。