先日刊行された
「命が危ない 311人詩集―いま共にふみだすために―」(コールサック社)
に「春れんさ」という詩が掲載されました。
これは、東日本大震災が起こった3月11日にちなんで、311人が
「命」をテーマとした作品を寄せ合ったアンソロジー詩集です。
この企画に執筆者の一人として参加させていただけたことを
心より光栄に思います。
「春れんさ」は、第三章「動物、草花と共に」の冒頭
P88〜P89に掲載されています。
また、「あとがき・解説」のP472・P490の中で
編者者の方々から「春れんさ」について触れていただいています。
これだけの数の作品を編纂し、ひとつの本としてまとめあげる
のは大変な労力であったろうと想像します。
また、この国が現在のような状況にある中で、こういった本を
世に出すということは、実に意義のあることだと思います。
そして、東日本大震災という未曽有の災害に直面した中で
詩に携わる人々が、何を感じそれをどう表現したのか
という点においては、少なくとも歴史的な価値のある
資料のひとつになるのではないかという気がします。
たとえこの災害がいつか人々の記憶から薄れる日が来ようとも、
「本」という形になったものは、人々の記憶とは別の次元で
褪せず残っていくはずのものだから。
出版社の方々にはこの場を借りて
心よりお礼と敬意を申し上げます。
http://www.coal-sack.com/syosekis/view/433/アンソロジー詩集『命が危ない 311人詩集―いま共にふみだすために―』
- 作者: 佐相憲一,宇宿一成,鈴木比佐雄,中村純,亜久津歩
- 出版社/メーカー: コールサック社
- 発売日: 2015/05/28
- メディア: 単行本
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