ポール・マッカートニー来日公演

ポール・マッカートニーの来日公演に行ってきました。11月21日「アウト・ゼア ジャパン・ツアー」東京ドーム最終日。


何から何まで最高のステージでした。71歳ともなれば、ゆっくりしたアレンジにするとか全編アコースティックにするとかしそうなものですが、いやいや、とんでもない。完全無欠のロック・ショウでした。


僕の席はわりとステージから遠かったですが、それでも迫力満点でした。



詳しいライブレポ等は、音楽雑誌やネットの記事などにも掲載されるでしょうし、僕はそういうのは書けそうにないので、自分なりに感じたことを少々。


今回のライブではポールから5人の人物に捧げられた曲が印象的でした。


まずジミ・ヘンドリクスに捧げられた「Foxy Lady」。ジミヘンのギターリフを弾き始めたときはびっくりしました。


次に妻ナンシーに捧げられた「My Valentine」。彼女はこの日会場に来ていたそうです。


また日本語で「リンダ ノ タメニ 書キマシタ 書キマシタ!」と言って歌い始めた「Maybe I'm Amazed」。すごい声量だった。


そして、「ミナサン ジョン ニ 拍手ヲ!」と呼びかけてから歌ったジョン・レノンの死に際して作った曲「Here Today」。もうこのあたりは号泣ものでした。


さらにおそらく今回のハイライトのひとつだろうと思われるジョージ・ハリソンに捧げた「Something」。1コーラス目はかなりアレンジを変えたバージョンで歌い、2コーラス目は従来のバージョンで。ジョージが作った曲をポールが歌っているということだけで感動ものなのに、歌い終わったあとに英語で「ジョージ、美しい曲をありがとう!」と言って、ここで涙がこぼれた人も少なくなかったのではないでしょうか。僕はもう顔がぐしゃぐしゃでした(笑)


もうひとつ、最終日ならではのサプライズ企画がありました。観客たちからポールへのサプライズ。入場の時、全員にこの用紙とサイリウムが渡されたのです。



「Yesterday」の時に5万人のサイリウムが灯り、会場を真っ赤に埋め尽くしました。曲の素晴らしさと相まって幻想的で美しい空間となりました。


他にもビートルズナンバーを20曲以上もやってくれたり、有名な曲ばかりでなく、意外な曲も挟み込んでくれたり。「Sgt.〜」の収録曲あたりは、もしかすると今回が初のライブ演奏かもしれず、それを聴けたのも貴重な体験でした。また最新作『NEW』からも4曲披露してくれました。


「Ob-La-Di, Ob-La-Da」「Hey Jude」「Helter Skelter」などでは会場の5万人が大合唱。ラストの「Golden Slumbers」からのメドレーでも涙が止まりませんでした。


生涯忘れられないような最高の一夜でした。ステージを去るときポールは僕らに向かって「マタアイマショウ ゲンキデネ See you next time! マタネ!」と叫んでくれました。僕はそれを信じたいと思います。


ありがとう、ポール! またね!


【セットリスト】

Eight Days a Week
Save Us
All My Loving
Listen to What the Man Said
Let Me Roll It / Foxy Lady
Paperback Writer
My Valentine
Nineteen Hundred and Eighty-Five
The Long and Winding Road
Maybe I'm Amazed
I've Just Seen a Face 
We Can Work It Out
Another Day
And I Love Her
Blackbird
Here Today
New
Queenie Eye 
Lady Madonna
All Together Now
Lovely Rita
Everybody Out There
Eleanor Rigby
Being for the Benefit of Mr. Kite!
Something
Ob-La-Di, Ob-La-Da
Band on the Run
Back in the U.S.S.R.
Let It Be
Live and Let Die
Hey Jude

(encore)
Day Tripper
Hi, Hi, Hi
Get Back

(encore2)
Yesterday
Helter Skelter
Golden Slumbers / Carry That Weight / The End