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 国民文化祭現代詩大会

日常

先日「第28回国民文化祭やなまし2013〜文芸祭現代詩大会」
に行ってきました。


国民文化祭というのは、いわばスポーツ国体の文化版といいましょうか。
毎年、全国の多くの方々が参加しています。その中の現代詩大会。
今年は小・中・高・一般合わせて6465作品の応募があったそうですから、
紛れもなく国内最大規模のコンテストと言えるでしょう。


「入賞・入選作品集」という冊子を読ませていただきましたが、
やはり例年小学生部門の優秀作品はすごいなと思います。
この感性・着眼点・自由度は大人が逆立ちしても叶いっこないなと。
まるで勝てる気がしません。子どもって、本当にすごい詩を書きます。
中高生部門にも見事な作品がたくさんありました。


表彰式でも受賞した多くの子どもたちが壇上に上がっていて、
改めて素晴らしい企画だなあと思いました。
詩の未来は今まさにここにあるといった感じで。


次に谷川俊太郎さんと作詞家の覚和歌子さんとTHE BOOM宮沢和史さんの鼎談。
テーマは「詩はきずなをつくれるか」。
たいへん貴重で勉強になるお話を聞かせていただきました。


特に印象に残ったのは、宮沢さんがおっしゃっていた言葉。


「人は歌をうたってるとき、悪意や憎しみや差別意識なんか忘れてる。
それが歌の素晴らしいところ」とか。


また、宮沢さんは原宿で路上ライブしてた頃は、「分かる人にだけ分かればいい」
と思っていて、そういう人が今日は一人、明日は十人と増えて行くことが嬉しかったと。
でも、プロになって目に見えないリスナーができてきたことで変わってきたと。


その結果、今の思いとして「ほんとうに優れた詩というのは、誰に対しても扉を開いている。極端な話、テロリストや犯罪者であっても、扉を開けてそのふところに入っていける。それがいい作品」という主旨のことをおっしゃっていました。
谷川さんも大いに頷き「はい。モーツァルトの作品がまさにそうだというのを
詩に書いたことがあります」とおっしゃっていました。


鼎談終了後、谷川俊太郎さんの楽屋を訪ねました。
久しぶりにお会いしましたが、大変気さくにお話ししてくださいました。
僕は数年前谷川さんからご指名を受けて「明日の友」という雑誌の
巻頭詩を書かせていただき、谷川さんのショートエッセイと共に誌面を
ご一緒させていただいたことがあるのですが、そのときのことも
よく覚えていてくださって嬉しかったです。


谷川さんも「今年はレベルが高かったですよ」とおっしゃっていましたが、
本当に優れた作品の集まった素晴らしい文化祭でした。
それも、多くの関係者の方々のご尽力があってこそだと思います。
心より感謝申し上げます。
来年は秋田で開催されるとのことです。
さらに充実した会になることを心よりお祈り致します。


子どもたちも一緒に参加できる、他にあまり例のない詩の大会。
かれらの素晴らしい作品や、はにかみながらも嬉しそうに賞状を受け取る様子
を見て、なんだかあたたかい気持ちになりました。


詩の未来は明るいです。きっと。