山口旅行〜中原中也・金子みすゞをめぐって

ここ数年、夏になると一人旅をしています。おととしは、太宰治さん生誕百周年ということで青森へ。昨年は、宮沢賢治さん・石川啄木さん・高村光太郎さんのゆかりの地を巡って岩手へ。そして、今年は中原中也さんと金子みすゞさんの生誕地である山口県へ行ってきました。いずれも夭折した日本の代表的詩人であり、僕にとっても憧れの人たちです。


前半は、湯田温泉にある「中原中也記念館」へ。




晩年、神経衰弱となった彼は鎌倉で過ごしながらも、この郷里に戻ってきたがっていたそうですが、「在りし日の歌」の詩編を整理しているうちに、帰郷の念願叶わず亡くなったとのことでした。そして詩碑のある「高田公園」にも行きました。


後半は、長門市にある「金子みすゞ記念館」へ。




金子さんは26歳という若さで自殺していますが、その生涯と残された優しい作品の数々に触れているうちに涙が止まらなくなりました。近くには「みすゞ通り」「みすゞ公園」などもあり、最終的には金子みすゞさんが眠るお墓まで行って手を合わせてきました。


お二方の故郷にて、改めてその生涯や作品に触れ、様々な刺激をいただいてくることができました。


日程的に余裕があったので、下関から関門橋を渡って福岡まで足をのばしてみたり、瑠璃光寺五重塔・秋芳洞・秋吉台・萩の町・松下村塾などを訪ねたり、青海島クルージングを楽しんだりもしてきました。フグや夏みかんソフトなんかも美味しかったですよ。山口県、とてもいいところでした。


旅に行くときはやはり文庫本が手軽で便利ということで、今回の旅のお供はこの二冊でした。